日本の伝統芸能「手妻」とは?
日本における伝統的なマジックを「手妻(TEZUMA)」と呼びます。
手妻の歴史は1300年前に始まります。言葉が生まれたのは400年前からです。
外国と交わらずに日本独自に発展してきたために、ヨーロッパや中国にはない作品がたくさんあります。
双つ引出し ふたつひきだし
双つ引出しは、元々別々のからくり箱だったものを上下二段の一つの引出にすることで二つの手妻を合体させました。
「玉の隠現」と「水とのべ出し」は本来別の芸です。しかし、見た目にはよくまとまっています。
如何にも江戸時代の情緒を持った味わい深い作品です。
夫婦引出し(めおとひきだし)とも言います。
蝶のたはむれ ちょうのたはむれ
紙で作った蝶を扇で飛ばすものです。
蝶の誕生、出会い、結婚、別れ、これで終わりではありません。葉の陰に子供を残しております。子はやがて蝶となって飛んでゆきます。
ものは消えてなくなることはありません。形を変えて生きてゆきます。これを無常観といいます。
一枚の紙で人生、無常を語る芸です。
金輪の曲 かなわのきょく
江戸時代の人気手妻の一つです。 金属リングのつなげはずしは欧米や中国でもポピュラーですが、古くからあった日本の手順は明治の頃に絶えてしまい、2003年に復活させました。
見立てや踊りの型が楽しく、 見飽きる事のない作品です。
その他の手妻
・紙片の曲
・金魚釣り
・和セイロ
・緒小桶の曲
・壺中桃源郷
・呑馬術
等